熊野筆お手入れ方法
熊野筆を日々心地良くご愛用頂くためのお手入れ方法をご紹介致します。
毎日のお手入れについて
熊野筆の毎日のお手入れについてご紹介致します。
- パウダーブラシ、チークブラシ、アイシャドウブラシ
- ご使用の後、手の甲などで軽くはたき、粉を落とします。
- それでも気になる場合はティッシュペーパーの上で優しくなでるように表面をふき取ります。
- 強くすりつけると毛が傷み、毛切れなどの原因となりますのでお気をつけ下さいませ。
- 日々このようなお手入れをして頂ければ、頻繁な水洗いの必要はございません。
- リップブラシ
- ティッシュペーパーで毛先に残った口紅を押し出すように優しくふき取ります。
- 使う度にお手入れしておけば、ほとんど洗う必要はございません。
水洗いの方法 (リップブラシ以外)
熊野筆を水洗いされる際のお手入れ方法をご紹介致します。
汚れがひどくなった場合、においが気になる場合はぬるま湯でやさしく洗います。
【1】器にお湯を入れ、固形石鹸または少量のシャンプーを溶かし根元から毛先に向けて、
軽く押し揉むように洗ってください。
【2】汚れが落ちたら新しいお湯で振り洗いし、石鹸成分がなくなるまで数回繰り返します。
化粧筆に石鹸成分が残っていると、毛を痛める原因になります。
またつけ置き洗いは、毛の傷みの原因となりますので絶対に避けてください。
【3】よくすすいだ後、目の粗いコームなどで毛先から優しくとかします。
根元から始めると、毛切れの原因となりますのでご注意下さい。
【4】手のひらで軽く押し包むように先端に向かって絞り、タオル等に水分をしっかり押し出します。
【5】形を整えて風通しの良い日陰に干し、十分に乾かしてからご使用下さい。
(直射日光には絶対に当てないでください。毛が傷み、切れ毛や使用感の劣化等の原因となります。)
この時、毛先が下向きになるように吊るして乾かすのがベストですが、下向きが難しい場合は、横に寝かせて乾かします。
※上向きに干すと、金具の中に水が溜まってバクテリア発生などの温床になり、抜け毛、切れ毛の原因ににあります。
リキッド用のメイクブラシ洗浄方法
リキッド用メイクブラシの洗浄は下記を目安に行ってください。
【洗浄の目安】
- 塗った際にムラができやすくなった。
- 毛の表面が固まる。
リキッドタイプのファンデーションをお使いの場合は、
下記のようにお手持ちの「メイク落とし」でよくブラシの汚れを落とした後、
上記「水洗いの方法(リップブラシ以外)」の手順【1】にお進み頂き、
同様に手順に沿ってお筆を洗浄してください。
※「水洗いの方法(リップブラシ以外)」の手順【1】を行う前に、メイク落としで汚れを落としてください。
ブラシの洗浄の頻度
ブラシの洗浄は下記を目安として行ってください。
- 【人工毛を使用したメイクブラシの場合】
- 動物の毛を使用したものよりも、毛が抜けづらく作られているため、
週に1度、2〜3週間に1度など、お客様のブラシの状態を見て、
洗浄のお手入れを行ってください。
- 【動物の毛を使用したメイクブラシの場合】
- 山羊などの天然の動物の毛を使用したメイクブラシは、
人間の毛と同様、ある程度の油分が必要です。 - 頻繁すぎる洗浄、過度な洗浄はかえって毛を傷めてしまうことにご留意頂き、
ブラシに合ったお手入れ方法で長くご愛用ください。 - (目安として数ヶ月に1回程度の洗浄が推奨されています。)
お化粧筆交換の目安について
熊野化粧筆は天然の毛を使用しているため、どんなに大切にお使い頂いても基本的には消耗品です。
毛先がすり減って、粉の含みや使用感が悪くなってきたら交換のサインです。
ご使用の状況にもよりますが、日々お使いの場合で、おおよそ5年前後が目安です。
また、一旦使った筆を長期間放っておくと毛が朽ちて毛切れを起こす場合があります。
日々ご使用、お手入れして頂き長くご愛用頂けたらと思います。